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白い球体になりたい

音楽好きだし、ゲイだし、世界が終わらないことも知ってる

猫になりたいという曲(前編)

スピッツの言わずと知れた名曲「猫になりたい」が改めて良すぎるのでこのブログで褒めまくることとします。私何様だよ…感は否めませんがもうそういった心配りもできないほどいい曲。本当にいい曲……

以下から解説(?)を始めますがこれは私見に基づくものであり、筆者は音楽的な教育をがっつり受けた人間ではありませんことをご了承ください。クラシックとか弾けないです。たぶん使ってる音楽の用語とかもいろいろ自己流だったりするのでもし「これは〇〇っていうんだよ」指摘があったらぜひ教えて欲しいです。じゃあ書くなみたいな雰囲気が出ましたが書きます。絶対に書きます。よろしくお願いします。

あと実際に曲を聴きながら読み進めていただけるとより理解(?)が深まるかと思います。

 

イントロ;ベースのルート・アルペジオのギター・タイトなドラム……

まずイントロのモチーフ。スピッツお得意のドカノンです。私もみんなもカノン進行が大好きなので好きです。そしてギターのモチーフとそれを一切邪魔しないベースとドラム……好き。超好き。(筆者はドラマーなのでドラムに関する記述多めになることをご了承ください)

でも一番濡れるのはここの裏でなってるギターのアルペジオですね……

スピッツを特徴付ける要素として「ギターがめちゃくちゃアルペジオを弾いている」ということが一点ありますが、ギターでアルペジオってコードトーンだけを鳴らしがちです。なんとなーくギターで弾いていると音の使い方がすごく単調になるんですアルペジオって。

ところが、ここの裏のアルペジオは、アルペジオの高音部でメロディを鳴らしています。よく聴いてみてください……

ね?ハマってるでしょ?

こんなに綺麗な裏メロがあっていいんですか……これのアルペジオだけでも1日聴いていられる……モヒカン……モヒカンの人がこんなにきれいなアルペジオ弾くんですよ……抱いて……

そしてAメロに入る直前のモチーフね。もう〜〜〜〜〜〜〜定番〜〜〜〜好き〜〜〜〜

ドラムもギターもベースもトゥッティじゃないけどフレーズをユニゾンするようなイメージでそれぞれ思い思いに音符を弾いています。とりあえず印象付けられるよね。そしてスルッと歌に入る。そしてなんとびっくり、クラッシュシンバルが鳴らない。直前のハイハットオープンだけでイントロの盛り上がりをトーンダウンさせています&直前のユニゾンに合わせてるんですけど天才?天才なんですね。好き……

これは後ほど、何度も出てきます。これで場面転換をしていくようなイメージですね。改行とか改ページみたいな。

 

Aメロ;トーンダウン;ベースのルート・弱〜いミュートギター・タイトなドラム……

そうこの曲のドラムね。ドラムがすごいいいんですよ。スピッツのドラムは超名手としてドラマー界隈では有名人なんですけど、その超絶技巧・崎山氏がですね、この曲では難しいことを一切していない(!)のです。すごくタイトに、あえて語弊のある言い方をするならば「冷徹に」ビートを守ることに徹している。その冷たさがこの曲の不思議な温度感・空気感を醸し出しているのだと思います。この曲、どこか途方もない場所に連れて行かれてしまうような、だけど安心してしまうような、そんな感じがしませんか?

さてここでAメロが繰り返されますが、繰り返される直前、ベースが動いたのわかりましたか?

そう!ここで先ほどイントロからAメロに入る直前のモチーフをちょっとだけ改造したフレーズをベースだけが弾くんですよ〜〜〜〜そうだよね〜〜〜〜あんまりあのフレーズを楽器全部で繰り返すとくどいし、かといって何もしないで繰り返すと単調になっちゃうしね〜〜〜好き〜〜〜〜〜〜〜〜

しかも2回目Aメロで新しいミュートギターが違うコードトーンを鳴らします。さて、これ覚えといてくださいね、後編で出てきますからね。

 

Bメロ;ベースのルート・ディレイかかってるアルペジオのギター・タイトなドラム

Bメロでリズムが変わり、サビへの盛り上がりを作っていきますが、Bメロの直前にドラムがタムを一つ鳴らします。そしてここで我慢できなかったのかついに、ついに…ドラムが16部のゴーストノートを入れます(もう一度よく聴いてみてください…)

この一つの音だけでBメロにスルッと入ってしまいます…とても素人とか地下ロックバンド(私です)には真似できない芸当…凡人だとドカドカ何か叩いてしまいます。鮮やかです。ゴテゴテのフレーズは要らない……シンプルイズベストという言葉が本当に似合います。

そして 「温かい幻を見てた」でついに…ついに……ついに…………スピッツの崎山氏名物「ハイハットのゴーストノート」がお目見えします(この瞬間股間はグショグショになります)。

ドラマーには「ゴーストノート」という手グセがあり、「ごくごく小さい弱い音を細かい音符で鳴らしてノリのいい感じにする」という効能がありますが、世の中の99%のドラマーのゴーストノートがスネアドラムなのに対し、スピッツの崎山氏はそれをハイハットで入れます(たまにスネアの曲もありますがたぶん使い分けてますね)。これがどう恐ろしいかというと、まず「入れにくい」。ドラム経験者ならわかるかと思いますがこれ、右利きの人がハイハットを左手で鳴らすということは、そのあとどうせ同じ左手で叩かなくてはいけないスネアに戻るために手をまたクロスさせなくちゃいけないんですよ。つまり普通なら誰もやりませんこんなこと。崎山氏はよほど16ビートを叩くのが好きだったからなのか、どうやってこのゴーストが生まれたのでしょうか。とにかく唯一無二…というわけなんですよ!!!!しかもこのハイハットのゴーストはグルーブ形成への恐ろしい武器として君臨します。それは後ほど……

その16ビートの申し子崎山氏がですね、この曲ではほっとんど16音符のフィルを叩かない…絶対に連打しないんです……優しい……優しすぎるドラミングなんです…

(涙が止まらなくなってきたので後編へ続きます)