白い球体になりたい

音楽好きだし、ゲイだし、世界が終わらないことも知ってる

GOGO

GOGOの人の自撮りツイートに、イイネが287件ついていることを確認した。
僕は暖房の温度を1℃上げる。
さらにそのツイートにリプライが250件近くついていることを目撃し、その直後ツイートがふっと消えた。
明日はクリスマスイブで、過去最大規模まで荒れた部屋に一人で帰ってくるだろう。
ツイートが消えたのは、新しいリプライがついて、上昇したからだった。
僕がフォローしている、それまたGOGOの人からのリプライ。
 
僕のやることはいつだって変わらない。
ジムに行って、計画的な食事を摂り、確かな睡眠時間を確保すること。
勉強なんかその次でいい。
生きていくために必要なのは、ピアノの上手さじゃないし、もしかして、仕事の給料ですらない。
 
エロスとは一体化したいという願望であると、昔聞いたことがある。
一体化し、そのものになる。
男性は女性と一体化し、女性は男性と一体化する。
それぞれ、女性か男性かになるために、だ。
子供を作るためじゃない。
子供を作らせるためのシステムに過ぎない。
ときには、男性と男性も一体化するだろう。
それは男性になるために、じゃない。
では何故?
正直、僕にもよくわからない。
 
お茶を濁して、濁されて、生きていく。
イイネを288件にした。
 

僕が名古屋に居る理由

愛知県名古屋市
総人口およそ230万人。この値は、東京都23区の4分の1程度である。
主要な産業は製造業で、トヨタ自動車関係の会社があふれている。
僕はこの街で生まれて育った。
 
就職活動していたころ、僕には好きだった人がいた。
その人と一緒に暮らせるならまぁ地元で就職するのが吉かなと思い、そうした。
その人とは結局直後に別れて、僕は名古屋で働いている。
安直な人生の選び方をした自分への罰なんだと思いながら。
 
人生なんてどうとでもなる、と思っている節がある。
いざとなれば仕事なんてほっぽりだして、東京だろうがニューヨークだろうが行ってしまえばいい。
その場その場でどうにかして生きていこう。
そこでどうしようもできなくなったらあきらめて、別の手段を考えよう。
僕はそういう行き当たりばったりな人間だ。
 
現状、名古屋に27年住んで、この街に不満は特にない。
東京での楽しそうな暮らしがSNSを通じて観察できるけど、
結局、その楽しそうな生活というのはヒエラルキー由来のものだ。
東京という土地柄で享受できる部分はあるだろうが、一部であると思うし、
何もそういうパーティーピーポーになりたいと思ってるわけではない。
僕はどこか息抜きが出来る場所と、美味しいご飯が食べられる場所と、
歩いてて楽しい街があればそれでいい。
 
それに、東京という街はとても近いのだ。
一万円と90分さえ支払えば、新幹線という便利な電車が東京を僕にくれる。
行きたい時にいつでも行ける。なんなら仕事帰りにふらっとでもね。
いつでもいけるからこそ、行こう行こうと強迫観念にさらされることも少ない。
おそらく大体の名古屋人が地元に残る(=東京へ上京しない)のは、
「東京なんていつでもいける」とわかっているからなのだと思う。
嘘みたいに高い飛行機に乗らなくていいし、
駅から車で1時間以上走って実家に向かったりもしない。
ここはそういう構造の街ではないのだ。
 
ただ、
 
現状名古屋でこのまま40年、今の会社で働いたあと、
例えば定年退職して自分の部屋に帰ってきたあと、
僕はその一瞬の最大瞬間風速で吹きすさぶ孤独に耐え切れる自信がない。
おそらくその場で塵となって消えてしまうだろう。
それが「東京」で解決できるか?答えはノーだ。
東京という魔法の言葉でも、孤独死はきっと解決できない。
しかし、名古屋という呪文よりは可能性があるんじゃないか、という気がしてならない。
新しいことが始まるのが必ず「東京」からなのは、僕も重々わかっているから。
そんな些細な希望にすがりたくて、
そう遠くない未来、私は上京するつもりでいる。
 
僕が名古屋にいる理由はたくさんある。
友達だって名古屋に残っていること、
「東京なんていつでも行けるさ」と、たかをくくっていること、
この街で力を貯めてからじゃないと、東京でろくな生活を送れないと思っていること。
ゲイセクシャルという特殊な世界で、いかに強かに生き延びるのか、
僕は今この街で、ああでもないこうでもないと考えながら、上京の機会を模索している。

楽曲解説

誰にも浮かばれない曲たちがかわいそうになってきたので、聞かれてもいないのに楽曲解説しようかなって思ったのでキーボードを叩いています。飽きるまではやります。

 

別れ話

某氏のツイートで、「ドアを閉めて恋人じゃなくなる瞬間は、何回やっても悲しい」っていうのがあって(原文からかけ離れてます)、ああわかるーと思って。このテーマで曲を書きたいな〜とずっと思ってたんですけど、その時はまだそういうことも音楽に昇華できるくらいにはなってなくて、最近ようやくできた感じです。悟りとか開けそうです最近。

付き合ってることをオープンにしない人とかいるじゃないですか。そういうカップルの終わりって、本当に二人しか知らないんだなって。思いました。

 

YUKIになれなかった君へ

僕もYUKIを狂ったように聴いていた時期がありました。僕はゲイなんですけど、たま〜に「あ〜〜女の子になりたい〜〜」って思うときがあります。やっぱり女の子って、大変だけど、かわいいし、いろんなことが許されているような気がするんですよね。ヒールとかだって履いてみたいなぁって。思ったりします。でも、女装がしたいわけじゃないんですよね。女の子になって、子供が産みたい!とかそういうのでもない。純粋に、かわいい女の子になって、かわいい女の子の格好とか、女の子の歌を歌ったりしてみたいなぁって思うときの曲です。

 

君にはノンケでいてほしい

「ノンケへの恋」みたいな、本当に禁断中のド禁断を描いてみたかったのと、ずっとノンケだった友人が最近女装子にハマってて、「この野郎…」と思って書いた曲です。でも「身勝手な願い」と指摘されてハッとなりましたね。ノンケでいてほしいなんて、確かにそんなの決められないし、この先どうなるかわからないじゃんって。でも君にはノンケでいてほしいっていう願いは、ゲイがあかんとかそういうのでもなく、ノンケでいてほしい願いっていうより、ノンケという藁みたいな希望にすがるような、個人的にはそんな気持ちです。一番気持ち入っちゃう曲。パロディネタはsyrup16g「生活」。

 

イケメン国

いわゆるガチぽちゃでモテる友人が、当時急にゲイバーとかに出たがっていて、それを受けてなんとなくできた曲です。きっとイケメンの世界って、楽しいんですよ。周りにイケメンしかいないから。僕の周りにはあんまりイケメンはいないんですけど、僕は僕なりにそれで楽しいんです。だけどイケメンがどうイケメンがどう言える立場でもなんでもないのが、ちょっと悔しかったりします。シンプルすぎていびつなイケメン国という世界を、遠巻きにみても恐ろしいのに、そこへ行きたいと思う気持ちは一体なんなんでしょうね。

あと「東京へは来ないんですか?」はほんっとめちゃくちゃ言われてたので、ここで歌っておきたかった。

 

東中野

中野にまつわる曲はずっと作ってやるって思ってました。東中野には一回だけいったことがあるだけで、実は何のゆかりもありません。でも、その一回の訪問が個人的には強烈な体験でした。歩くだけで、こう…。

中野にまつわる話で言えば、上京して中野に住んでた友人が、ある日突然引っ越すと言いだして、その理由を飲み込んで言わなかったこととか、その友人が東中野ゴールドジムに体験で行ったとき「自分の身体がみじめすぎて、シャワーも浴びずに帰った」と言ってたこととか(これがサビの歌詞になりました)、別の友人と東京で旅行してたときに、中野でリアルするって言い残して、数時間後わりとスッキリした顔で帰ってきたこととか、僕の中では結構印象はある街だったんで、こうなりました。

シャワーが浴びれない気持ち、すごいわかるんですよね。

 

アンロック

アンロックって告白だよなぁ〜って思って作った曲です。

サウンドクラウドの音源は実はデモ音源と化していて、もっとちゃんと演奏してちゃんと作り込んだバージョンがあるんですが、公開するタイミングを完全に逃しています。

 

以上。続きは未定です。